抗体カクテル療法
本日の記事。抗体カクテル療法とはどのようなものだろうか?
抗体カクテル療法とは?
リジェネロン社が開発しロシュ社が獲得した商品名「ロナプリーブ」という医薬品のことで、カシリビマブ、イムデビマブという2種類のモノクローナル抗体*1を組み合わせたものである(ので抗体カクテル療法といわれる)。これらの抗体が新型コロナウイルスのスパイクタンパク質に結合し、中和作用を発揮する。抗体医薬には「~マブ」という名称をつけるのがお約束。
日本では7月に厚労省が特例承認し、中外製薬が独占販売権を得ている。
効果は?
第III相臨床試験で、入院・死亡リスクを7割低下させ、症状持続期間を4日短縮させると評価された。
対象者は?
「SARS-CoV-2による感染症の重症化リスク因子を有し、酸素投与を要しない患者」となっている。また「入院患者」を対象としていて、高齢者施設・自宅は対象にならない。ただし宿泊療養は臨時の医療施設とみなす。
出典:新型コロナウイルス感染症における中和抗体薬「カシリビマブ及びイムデビマブ」の医療機関への配分について
https://www.mhlw.go.jp/content/000819035.pdf