簿記
簿記を復習。いろんな場面で基礎知識が求められることが多いので、改めて簿記3級のレベルから、基本的な考え方をまとめる。
簿記
取引を帳簿に記録してお金の出入りを管理する活動が簿記である。
家計簿やお小遣い帳では、普通何を払った・得たかだけを書いていくが、これだけだとどこからお金を調達したのかという情報がない。これだと企業の管理上は不足しているので、企業では常に「何を」「どこから」という情報を対にして書く複式簿記というやりかたをとる。例えば商品を仕入れて現金で100円支払った場合は次のように書く。
商品 100 | 現金 100 |
借方と貸方
対にして書くときに、左側はお金の使い道にあたる側で借方(英語ではdebit)という。一方、右側はお金の出元にあたる側で貸方(英語ではcredit)という。福沢諭吉の訳語だそうだが今後いろいろ混乱の元になるのでなぜそんな名前なのかは考えず左右を表すラベル名だと思えばよい。
勘定科目
出入りするものやお金の名目(分類)を勘定科目という。上記の例の「商品」や「現金」が勘定科目である。勘定科目は5つのグループのどれかに属する。
このうち、お金の使い道に関するグループ(増えたら借方に書かれる)は次の2つ。
- 資産:将来の収益を生み出すためのもの。建物など。
- 費用:今期、収益を生むために使ったもの。広告宣伝費など。
それに対し、お金の出元に関するグループ(増えたら貸方に書かれる)は3つある。
- 資本(純資産):もともと持っていた自分のお金。
- 負債:借りたお金。
- 収益:今期、商売で得たお金。
このうち、費用と収益はとくに「今期」を意識するもので、後々、今期の出入りをまとめる損益計算書につながる。
次回以降は、日々の取引の記録(仕訳)の例を見ていくことにする。