気象学 | 水・二酸化炭素の循環
引き続き気象学。ほぼこれも高校地学相当。
水の循環
海の水は蒸発して雲になり、雨や雪として降り、川として流れ、海に戻る。このように水はたえず循環している。地球上のすべての水のうち、海洋の水が97%を占めていて、大気中の水蒸気量はわずか0.001%である。蒸発量/海洋の水量を考えると、理論上はだいたい3200年で海水が入れ替わることになる。また、降水量/大気中の水蒸気量を考えると、だいたい10日で大気中の水蒸気は入れ替わることになる。
二酸化炭素の循環
大気中の二酸化炭素濃度は増加しているが、細かく見ると夏に下がり、冬に上がる。これは夏に植物が活発に光合成を行うからである。この季節変化は、植物の多い中緯度でもっとも大きい。
二酸化炭素の排出要因は、大きい順に、海面表層、土壌、陸上生態系、化石燃料消費となっている。一番大きいのが化石燃料消費、ではない。化石燃料消費がなければ吸収要因(光合成と海面表層の溶け込み)とバランスしていて、プラスαの化石燃料消費が増加に寄与しているから目立って見えるというわけである*1。
なお海面表層の二酸化炭素の溶け込みは、海水温度が低いほど小さくなる*2。
次は気象学の肝?かもしれない水の物理化学的な話。